ハロー、絶望

その足でちゃんと立ってるかい?

無理にでたらめにしなくてもいいんだぜ

僕らに足りないのはいつだって

才能じゃなくて愛情なんだけどな(ヤングアダルト/マカロニえんぴつ)

 

こんばんは。

ハイバネカナタ『モザンビークス熱情!』の幕が上がりました。これを書いているのは深夜2時、日付変わって3日目となりました。

 

演劇を始めて3年経ちますが、幕が開けてからの体感速度の速さには毎回驚きます。あっという間に千秋楽を迎えるのか〜。

普段は(死ぬほど疲れているので)公演期間中はブログを更新しないのですが、今日はなんでか元気もりもりなので更新してみます。

 

モザンビークス熱情!』は、ヒーローサークル「極東支部」の面々がひょんなことから中東へ行きなんやかんやするお話です。18人も出るのですが、がんばって出演者の紹介をします。

 

 

・一文字トオル役 広野健至さん

我らが主人公・一文字トオル役の広野さん。演劇を好きになったきっかけである俳優・小須田康人さんにちょっと顔が似ています。お家が遠いのであんまりじっくりと喋ったことはないのですが、なんとなく芯の強さを感じます。私にだけやたら当たりが強いのですが、広野さんが飲み会で楽しそうにしているのを見るとなんだか笑顔になってしまいます。憎めないとはこういう人のことを言うのかもしれません。

 

・風見ジュンノスケ役 飯智一達さん

下手したら主役はこの人なんじゃないか?というくらいかっこよくて大好きなシーンがあります、いいともさんことめしともさん。早稲田大学の先輩でもあります。背が高くてとっても舞台映えします。ご本人の穏やかな雰囲気がとても魅力的で、他のお芝居も観てみたいなあと思っています。たまに猛烈に毒を吐く(ワルともさんと呼んでいます)ので、本当は嫌われてるんじゃないかと怯えています。

 

・神ノリピコ役 見米克之さん

「極東支部」の癒し系、神ノリピコです。柔らかい雰囲気をしているのに根がものすごく真面目なところが素敵です。演劇も、所属しておられる劇団ミックスドッグスさんのことも大好きなのが伝わってきます。小屋入りしてから急激に仲良くなった気がする。また共演したいって既に話してるくらい大好き。お口の形がかんわいい〜。あと井本のことを褒めてくれます。そういう人は大体いい人なんですよ。

 

・一文字タイスケ役 船戸慎士さん

主人公トオルの父・タイスケを演じる船戸さんは今回最年長(ですよね?)ということもあり、なんだか本当にお父さんみたいな方です。ハイバネカナタさんにも何度か出ていらっしゃるということで、直接言葉を交わすシーンがなくとも頼ってしまいます。演出の服部さんに諭すようにツッコむ船戸さんはとっても面白いのですが、今回そんなシーンはありませんでした。無念です。

 

・一文字リンコ役 椎名実乃里さん

タイスケの妻リンコを演じるのは、笑顔がかわいい椎名さん。主人公トオルの年下の母親です。私だったら嫌だな…と思っています。実乃里さんは楽屋がお隣なのでたくさん話しかけてしまいます。逆の立場だったら絶対に嫌です。どんな話でも聞いてくれるし、飲み会に滅多に来ないのに私が誘ったらきてくれるんです。好きになりそう。声がかわいい。

 

・山中カズミ役 中村賢人さん

トオルの会社の同僚・山中カズミ役のけんとくんは、お顔も声も甘いチワワ系イケメンです。前髪を下ろすとやたらセクシー。演じる山中も犬か猫かで言うと犬っぽいです。けんとくんもとっても真面目で演劇に真摯なので頼り甲斐があります。

 

・清水チヒロ役 大橋純七さん

おおはし!我らが大橋です。最多共演記録保持者にして、今回私が出演するきっかけにもなったのが大橋です。動物電気さんへの入団おめでとう!演じるのはトオルの同僚にして会社のアイドル清水チヒロ、なのですがそこは安心と信頼の大橋、アイドルだろうがなんだろうがとにかく顔面がうるさいです。1年前に地下アイドルの役で共演した時も大橋の顔面はうるさかったです。でも私は大橋が大好きなので、「あのシーンの大橋の顔大好きなのに客席から見えないのは勿体ない」と事あるごとに言っています。普段なら私たちの配役は逆かもしれない、4度目だけれどなんだか新鮮な気持ちです。舞台上で大橋と絡むことはないです。

 

・ゼダ役 白井更紗さん

ここから中東の人々です。私は今回最年少なのですが、同い年の大橋を除くと1番歳が近いのが更紗ちゃんです。決して器用ではないのだけれど、どれだけ厳しい環境でもへこたれない根性と真面目さが素敵です。ちょっと天然なので真面目さが空回ってしまう日もあるけれど、その分真摯さがカッチリはまった時には(板の上でなくても)心を揺さぶられます。かわいい。ゼダは繊細さを必死に隠して強く生きているキャラクターで、その脆さ危うさが自分と重なる瞬間が何度かあります。

 

・マルジ役 升ノゾミさん

シーナ教なる宗教の司祭代理です。小柄な身体から生まれる感情表現の豊かさが本当に素敵です。何度見ても泣いてしまうシーンがあって、毎日毎日助けられているなぁと感じます。とてもかわいいです。升さんもまたハイバネカナタさんに何度も出ているので、勝手知ったるとでもいうのか、こう、理解が早くて楽しみ方を分かっている感じがします。いいなあ。かわいいなあ。

 

・ザザ役 山本偉地位さん

いちいさんって読むんですよ。何故かお名前を見るたびラモス瑠偉を思い出します。基本的にはちょっとふざけているザザですが、とあるシーンでの表情があまりにも繊細でいつもいつも胸を打たれます。すごいの一言に尽きます。あれはどうやって演じているんだろう。

 

・GG役 ムトコウヨウさん

ここ数週間でみるみる太ったムトさん。見た目はとっても怖いのに声も演技も可愛いという謎のギャップがあります。なんか、好きとか嫌いとかじゃなくクセになるスルメみたいな人です。時々見せる気遣いが素敵。GGはザザと一緒にワチャワチャしてることが多くて、とても微笑ましいというか愛されるキャラクターなんじゃないかと思います。

 

・グスタフ役 平田耕太郎さん

誰かに似ているのですが全然思い出せないまま公演が始まってしまいました。笑い方が独特なのでどこにいてもすぐに分かります。音にするとドゥヒヒヒヒ、みたいな……。その独特な笑い方がグスタフに合ってるんじゃないかと勝手に思っています。こんなこと書いて怒られないかしら。井本に優しいのですごくいい人です。早稲田の先輩ですが卒業はしていないとのことです。

 

・ジョンジョン役 森耕作さん

森さんのお芝居は真似しろと言われても絶対に出来ない個性があります。天才だと思います。私が森さんみたいなお芝居出来たらもっと天狗になってしまいそうなのに、とても真面目で謙虚なのがまた憎いです。たまにものすごい勢いで毒を吐くのですが、そういう時の森さんはメッチャ楽しそうです。出身地がわりと近いです。かわいいコンビニ店員飯田さんから3ヶ月、今回はたくさんお話できて嬉しいです。

 

ミネソタ役 あさぬま美輝さん

はい好き〜。小柄で表情豊かで、なんだか着ぐるみみたいな俳優さんです。あさぬまさん着ぐるみ説をずっと提唱しています。オモシロの才能があるなあと思います。お疲れのところ話しかけてもニコニコと対応してくださる大人の女性っぷり。しかしながら昨日は11月の寒空の下で信じられないくらいの薄着だったので、恐らくあさぬまさんには季節感がないです。

 

・いっぱいやってる 佐野晋平さん

どの役を紹介したらいいのかわかりません。1人だけ衣装の量が尋常じゃないです。本番中にすれ違うといつも着替えている気がします。どれもこれもネジが外れた役ばかりですが、裏で声を聞いているだけでも楽しいです。佐野さんに出される「野田秀樹がどっかいっちゃってるよ」というダメ出しが死ぬほど好きなのですが、文章ではこのオモシロは伝わらない気もします。

 

・ラウア/高田サキ役 小島有紀子さん

同じシーンに出ることはほぼありませんが、全員を巻き込んでしっちゃかめっちゃかにして嵐のように去っていく、といったイメージがあります。私とは全くタイプの異なるお芝居をされるので、そのエネルギーに圧倒されてばかりです。劇団員ということもあり、ハイバネカナタさんの事を熟知しておられます。ていうか、ハイバネカナタのオモシロって9割くらい小島さんなんじゃないかと思います。恐ろしい。

 

・アリダ役 服部紘二さん

我らが服部さんです。本当はゴーストライターがいるのかと疑うくらい、脚本を読んだ時と稽古で作品の印象が変わりました。演出でキャラクターに色をつけるのがお上手です。言語感覚が比較的似ているので演出が分かりやすくて助かります……が、実際にやってみるとめちゃくちゃ難しい事を求めてきます。鬼。お芝居の鬼。私にとっては生まれて初めて稽古場で泣かされた演出家でもあります。服部さんの作品はとても面白いので大好きです。なんだろな、畳み掛けるような文章での言葉遣いがちょっと似ている……気がしています。出番が終わってからしきりに眉毛を気にしていました。どうして?お顔が好きです。

 

 

ハイバネカナタさんのオモシロはアドリブやハプニング重視と思われることが多いんじゃないかと思いますが、私は根底に流れる物語の部分も大好きです。アドリブ下手くそ芸人なのでそういうのは諦めて、乱発するハプニングで緩んだ空気をキュッと締め直すような、そんな立ち位置を目指しています。少しは出来ているんだろうか。

 

演出からの指示にうまく応えられず、下手だなあ下手だなあと悩みながらも精一杯もがいています。幕が開けてからも試行錯誤を繰り返す日々です。才能なんてないけれど、愛情だけはしっかり抱えて臨みます。公演はあと3日で終わってしまいますが、よろしければぜひお越しくださいませ。