もう一度

駄目な僕が駄目な魂を 駄目なりに燃やして描く未来が 本当に駄目な訳ないよ(もう一度/amazarashi )

 

人生にもしもは尽きないけれど、実際には選んだ道しか後に残らない。誰の人生も一本の糸のようにつながっていて、手繰り寄せれば掌に収まってしまう。

 

演劇をやって、ブログを書いて、人生を切り売りして生きているけれど、別に私は辿った先にあるこれまでの人生を見てほしいわけじゃなくて、例えば岐阜の片田舎にある小さな病院だとか、いじめられていた中学時代だとか、家族の話だとか、そんなものに価値を見出すような人に「あなたのブログは面白い」と言われることには何の喜びもなくて。

私が何千何万と文字を費やして伝えたいことなんて些細なことでしかないんだよ。

失敗だらけの人生で、迷惑だって数え切れないくらいかけて、死んでしまいたいと思うことも自分には価値がないと思うこともたくさんあって、それでも生きていたいと、生きていこうと思えることを大切にしたいだけで。

口にはしなくてもきっと誰もが抱えてる悩みに、私のクソみたいな人生が希望を与えることもあるかもしれないから書いているだけで。

 

映画、音楽、演劇、コント、アイドル、いろんなものに支えられて勇気をもらって、せめて与えられた何分の一かでも誰かの背中を押したいと思っているだけだから、私の人生を、私の言葉を、私の悩みを、私の抱える病気を、勝手に哀れんだりしないで。かわいそうだと哀れんで気持ち良くならないで。二十二年間の中のほんの一秒でも誰かの希望であれと願う気持ちを自己満足で踏み荒らしたりしないでください。

 

こんなブログを面白いと言ってくれてありがとう。今度は私の伝えたいことが、少しくらいは原型をとどめてあなたの心に届くといいな。