客席はガラガラのまま また次の幕が上がる
あなたを笑わせたいんだ 歯の浮くような台詞を並べて(漂流劇団/ズーカラデル)
世界一大好きな劇団guizillenの特別本公演『5さい』の幕が上がりました。オープニングセレモニーのみの出演でしたが、一夜限りの伝説の公演を支えてくださった全ての方に厚く御礼申し上げます。
柴田夫妻の結婚式三次会、女の子とふりかえるギジレンの歴史(通称おふれん)、劇団員退団の謎解明、2.5ジレンデビュー、ギジレンガールズ顔見せと盛り沢山な3時間でした。
おふれんでは佐藤たつみ役として1〜10llenを振り返った訳ですが、私が初めてguizillenを観たのは6llenの『在り処』でした。俺は土木座を観ていない。
でも俺は土木座を見ている
— 柴田淳 (@shibatajjun) 2019年12月8日
『在り処』の興奮冷めやらぬままオーディションを受けて8llen『ギジレン歌劇団』に出演し(ちなみに8llenはおふれんにて歴史の闇に葬り去られました)9llen『楽園』を観劇、10llen『センチメンタル・ジャーニーズ』ゲストを経て今回となります。
10本のうちたった4本しか知らない私が語るギジレンの歴史、果たして受け入れてもらえるものかとヒヤヒヤしながら本番を迎えました。ぶっちゃけ3llenの『真鍮の月』とかはOPで使ったセリフしか知りません。
思うに主宰の辰海さんは本物の天才でして、付け焼き刃の天才ムーブメントでは到底再現できないような方なので配役を知った時は絶望しました。顔が似ている末安リコを演るものと勝手に思い込んでいたのもあります。
オープニングのみの出演は柴田淳さんと門田ゆうき役のうりちゃんと私のたった3人なので配役で花を持たせていただいたという感じではありますが、セリフは多いわハケないわ天才の役だわでずーっとプレッシャーを感じていました。
「出来ることなら、目から涙がこぼれたってセリフで泣いてください」と言われた時はまじかよと思いました。架空の飼い犬(日本スピッツのこまちちゃん)が死んでしまうことを想像してみたり、フランダースの犬を思い出してみたりしましたが一度も泣けませんでした。ちなみに本番は奇跡的に涙が出ました。
噛むわ声枯らすわ立ち位置間違えるわでしっかり凡人ぶりを見せつけてしまったけれど、たくさん褒めていただけて、ギジレンがたくさんの人に愛されていることを肌で感じられて幸せでした。ギジレンで芝居が上手いと言われる日が来るとは思わなかった。全ては真の総帥佐藤辰海の掌の上……。
何はさておき、5周年の幕開けを汗とよだれと涙と鼻水に塗れながら迎えられたことを本当に嬉しく思います。バカバカしくてくだらなくて、何故か元気をもらえるギジレンが本当に大好きです。
そしてそして、まだまだギジレン5さいは続きます。
○12/13-12/22 『ギジレン島最後の七日間(A・Bチーム)』
○12/23-12/24 モノローグ演劇祭 決勝
○12/27-12/30 佐藤辰海演劇祭2019
○12/31-1/1 年越しまつり
○1/3-1/6 『土木座』
なんとあと1,000席余っています。3,000人呼んでプラマイゼロなのに……。愛してやまないギジレンがこの先も続いていくために、どうかご予約をお願いいたします。新作の島・再演の土木座はもちろんのこと、年越しは幻の問題作『ギジレン歌劇団』をみんなで作れるし、モノローグ演劇祭はたった5分のモノローグの頂点を競うイベントだし、佐藤辰海演劇祭には井本が出ます。客席をガラガラになんてしないぞ。
P.S. ギジレンで本当の自分を知りました。みんなありがとう。どんみくは永遠。
佐藤たつみ役 392人の人格を持つ岐阜のオオカミ少女、井本みくにより