「私、あなたに救われてばかりだ。」

そう言うとあなたは

「救われているのは僕の方だ。」

なんて言うんでしょ(あなたと、/Shout it Out)

 

 

えーと、拝啓 宮下真実様

 

大分前の話になるけれど、今年も素敵な誕生日おめでとうのブログをありがとう。とっても嬉しかったです。

今年はプレゼントを用意するからブログはなしだと言ったけれど、やっぱりお祝いしたくなったのでこうしてブログを書いています。

 

出会ってからもう2年半も経つんだね。わたしはあんまり友達を作るのが上手くなくて、どんちゃんみたいに仲良くしてくれる人ってそんなにいな、いや、いる、いますけど、やっぱり仲良しの度合いが違くて。

 

他の人と一緒に銭湯に行くこともなければ偶然シャンプーやファンデがお揃いなこともないし、みんなの右手の中指の下にはホクロがないんです。

 

誕生日にする話かと言われたら違う気もするけれど、私たちは表に立つ以上いろんなことを言われるじゃないですか。ビジネス百合だの、どんみくのどっちがどうだの。

演者同士が仲良くしていると「仲良しごっこ」なんて言われることもある世の中ですけど、こんなブログを書いてるくらいには私の中であなたが占める面積は大きいものでして、だから、あなたに関しては誰がなんと言おうとこの先も変わらず名前を出しちゃうし、好きって言っちゃうし、会ったら抱きしめてしまうと思います。

 

私とあなたは全然違うけど、だからこそ愛おしく思います。役者としても全くタイプが違うけれど、私は同族嫌悪が激しいので違っていてよかったと思います。どんは時々「みくにんは芝居を褒められてるのに私は云々」と言っているけれど、得意分野が違うだけだから気に病むことなんてないんだよ。どんに出来て私に出来ない事がたくさんたくさんあるよ。私はあなたに嫉妬してばかりいるよ。

大好きだと公言していた劇団に入団して、沢山の人に愛されて、先に行ってしまう気がして本当はすごく嫌だよ。置いていかれるのが悔しいんだよ。ダンスも大学もダイエットも私よりずっと頑張っていて焦るよ。頑張り屋さんで不器用で真っ直ぐなところが眩しくて、どうしたって日陰者の自分と比べては僻んでしまうよ。実はどんに負けたくなくて頑張っていたりもするんだよ。

 

本当のことを言えば、他の誰にも埋められない場所でありたい。お母さんも恋人も友達も推しも敵わないような特別な好きが欲しい。私にしか見せない顔をたくさん見たい。他の女とどれだけイチャイチャしたっていいからさ、時々帰っておいでよ。

 

大好きな友達でありいつか勝ちたいと思うライバルでもあり、愛憎入り混じった感情ではありますが、誕生日だけは私の方が絶対一生先だからね。年上だからね。そこだけは勝ってるから。

なんつって。なんだかんだで結局好きです。散々言葉にしてきたから今更言うこともないのだけど、いつもあなたの幸せを祈っています。

 

おいしいものを食べて、好きな人たちと沢山の時間を過ごして、演劇を楽しんで、幸せだって笑顔で言える一年を過ごしてください。

この先も沢山の良いことが起こりますように。二十三歳の誕生日おめでとう。愛しています。

 

井本みくにより