君に最後に打ち明けた 夢の話のことは

うまくいっているよ 君といるはずだった時間は 仕事に打ち込んだり 仲間と過ごしたり(UVERworld/恋いしくて)

 

チョコレートの並ぶショーウィンドウに、バレンタインを感じる日々ももう終わってしまいますね。

皆さんは誰かにチョコを渡したり渡されたりするのかな。素敵な恋が始まったり、はたまた実らなかったり、たくさんのドラマが生まれる日なのだと思うとどきどきします。

 

初恋を思い出します。初恋は実らないという言葉の通りに、あっさり、夏と共に終わってしまった恋でした。一緒の大学に行こうだとか、ずっと一緒にいようだとか、今となっては歯の浮くような台詞を並べて、何ひとつとして叶いはしなかったのですけれど。

彼が地元に進学すると聞いて、ますます意地になって上京したことを思い出します。あれから何年か経って、なんだかんだで未だに演劇を続けています。一緒に部活に打ち込んだ思い出があんまりにも大きくて、一度は辞めるつもりでいたはずなのに。

彼は大学で演劇を続けなかったと聞きました。結局世の中なんてそんなもんで、未練がましく演劇に縋り付いて、いつか見返してやるぞなんて思っているのはわたしだけなのだと思います。

 

あの頃、成績が悪くて怒られていた君は必死に勉強をして関東の大学に編入しましたね。演劇部を一年ほどで辞めたわたしは、未だに演劇を続けています。人生何が起こるかわからないね。いつか、あなたを見返したくて続けた演劇を、そこで頑張ってる姿を観てもらえる日が来たらいいなと思います。

 

あの頃、バレンタインデーに渡そうと思ってこっそりガトーショコラのレシピを調べていました。昨日はガトーショコラを買って、ひとりで食べてしまいました。やっぱり甘いものは苦手です。わたしは特にドラマもなく過ごしてしまったけど、バレンタインに浮き足立つ街はやっぱり嫌いじゃないな。