僕らが交わした声が消えないのならば

誓えるよこの愛を100年先も。笑顔が咲いてますように。(嵐/5×10)

 

はじめて大野智という人を知ったのは、深夜ドラマ『魔王』でした。男兄弟に囲まれてアイドルに詳しくなかった私は、その憂いを帯びた演技に惹かれて彼のことを調べはじめました。

 

といってもまだ小学生だった私の情報源といえばテレビか雑誌くらいのもので、アイドル雑誌を祖母に買ってもらってはほんの数ページしか載っていない嵐の特集をずっと読んでいました。

 

好きなタイプを聞かれた時は「才能のある人」と答えるんですが、これは大野さんの多才なところに惹かれたからというのが理由でした。初めて買ったCDは嵐だったし、地元の、今はセカンドストリートになってしまった本屋さんに学校帰りにこっそり行って予約をしたり、発売日にウキウキしながら受け取りに行ったり、歌詞カードを読みながらCDプレイヤーの再生ボタンを押したり、私の決して明るいとは言えない学生時代を支えてくれたのは彼らの音楽でした。

 

いつかは終わるものだと分かっていても、でもやっぱりあれだけ大きなグループが休止という選択をしたことにまだ、ショックを受けています。

小劇場の俳優さんが活動休止したり引退したりすることは、悲しいけれど仕方ないよね、とどこかで諦められるのに、なんでか彼が同じ人間で、同じように悩んだり休みたいと思ったりもするのだということには実感が伴わなくて。

 

いつかはいなくなってしまうのだということを、改めて突きつけられた気がして少し寂しい気持ちです。それでもたくさんいろんなものを与えてくれた大好きな人の選択を心から祝福していきたいし、これまで20年も我慢してきたのに、もう2年も猶予をくれる優しさが本当に素敵だな、と思います。縛られることなく自由に過ごす時間が素敵なものになりますように。そしていつか、また素晴らしい才能を見る機会がありますように。会えるうちに会いに行かなきゃ。

たくさん受け取ってきたものを、私も誰かに返していきたいな。これまでもこれからも、ずっと大好きです。

 

でもしばらくは、少しだけ泣いたり、お酒を飲んだりしてしまおうかな。